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私と詐欺師

第10章 10



あれから、結局本当に熱を出して
こっちにどの病院があるかなんて知らない上に
薬局も分からず
家の中に置いてある、風邪薬を飲んで
1週間も寝込んでしまった
そして、今日は土曜日で
立海は恐らく今頃地区大会に出ているはずだ。
県大会までは、常勝の名を汚すまでもなく
准レギュラーのみで勝ち進んでくるのだろう

「会いたい・・・」

立海のメンバーに
今すぐにでも会いに行きたい

「何を泣いているんじゃ」

「!?」

何で、いるの。

「地区大会は」

「勝っておるに決まってるじゃろ。
それに県大会までは
レギュラーは、ほぼ全員温存じゃ」

まぁ、幸村君と柳君が考えてるメンバーだもんね

しかも、レギュラーは当然としても
准レギュラーは入れ替わりが激しい立海だからこそ
試合もそこそこに出来るはずだ

「そっか」

「じゃが、県大会は恐らく
ダブルス、俺と柳。丸井・ジャッカルは出ると言っていたぜよ」

「何で」

「他校に牽制を賭けるんじゃ」

「ふーん。なら、雅治と柳君だね」
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