第2章 1日目
チラリとを眺めるとドクンと心臓が高鳴る。
「…あなたもそんな綺麗な体だったのね?」
「ふぇ!?」
は恥ずかしくて咄嗟に手で秘部と胸を隠してしまった。
「うふふ、隠さないでよ。」
シルビアはゆっくりに近づき髪を撫でる。
「綺麗な髪ね。アタシ、あなたの髪とても好きよ。
サラサラしてて艶やかで…いい香りがするわ?」
は心臓が爆発するのではないかと思った。
自分の髪を愛でるシルビアがあまりにも綺麗で、男らしかったからだ。
「それにあなた、自然と引き締まっている体だったのね?細い子だとは思っていたけど。」
「し…ルビア…さん。恥ずかしいです。」
カタカタと身を震わせ羞恥に耐える姿がシルビアにはなんとも可愛く写った。
「うふふ、色白だしあなたの胸こんなに綺麗な膨らみ方してたのね?とても素敵よ。
ほっぺは相変わらず柔らかいわね。」
つんつんと笑って頬をつつく、シルビアが本当に綺麗に見える。
は恥ずかしいのと見惚れているのと嬉しさで心臓がひっきりなしに高鳴っていた。
入り乱れている感情に立っていられなくなったのかコテンとシルビアの胸板に頭を預けた。
「あら?」
「シルビアさん、やりすぎです…。
恥ずかしい…。」
「でも本当のことよ?」
「うぅ…」
「…ほんとに大丈夫?」
は黙って頷く。
シルビアは優しく微笑んで部屋を明るく照らす光を弱めさせてから、とベッドに横になった。
すっぽりとシルビアの腕の中に収まるはこの胸の高鳴りの心地良さに目を細めた。
「シルビアさん、あったかいですね。」
シルビアは何も答えず、キュッと抱きしめる腕に力を入れた。
「…そうね。アタシも温かいわ。」
からシルビアの表情は見えなかったが、その声はとても優しく穏やかなものだった。
「こういうのも、悪くないわね。」
シルビアの優しい声と共に甘く優しい香りと優しい体温に包まれ、は心地よい鼓動に身を任せ眠っていった。
「あら?うふふ。寝っちゃったのね?」
すぅすぅと息を立て安らかな表情で眠るの頭を優しく撫でまた抱きしめた。