第40章 シーグラス 最終話
「実はね、こっそり彩華くんの魂を呼んで聞いたんだよね」
「!?何を···!」
「んーー··忘れた」
すなすな
「忘れたら意味ないじゃないですかーーー!」
「でも彩華くんの瞳は今も変わらない色してるじゃないか。ドラルクを見る暖かい色」
「そうですね。····暖かい色を大事にします」
「······」
あの子は変わらずドラルクを見守っていた
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「おはよう」
『····御祖父様····。』
「夢はいいかい?」
『とても楽しいです。··でも寂しいです』
「私達はいつまでも待ってるよ」
『御祖父様。····次私が生まれる時にドラルクさんに見せたい物があるんです』
「なんだい?それは」
『私が愛した2人の瞳の色になりたい』
「それはとても素敵だね」
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