第40章 シーグラス 最終話
すたすた
「····(確かに、彩華くんの瞳が青でも私はいいと思う)」
「あっ、ドラルクさーん!」
ひらひら
「···(彩華くんと会えてロナルドくんも私も戻った)」
この日々がずっと···ずっと····
ずっと?
この日々?が····?
また眠る約束をして
たくさんの花びらを海に流して
想いを閉じ込めて
「ドラルクさん?」
「あっ彩華くん」
「···何か不安ですか?」
チャリッ·····。
(シーグラスが揺れて光が反射し···)
「あっ、彩華くんの瞳の色···私の色もある」
「やっと気づきました?青がメインですけどうすーく見えるんですよ。確か"アースアイ"っていう虹色?でも青がメインですけどね」
「もっと良く見せてくれないか?私は陽を知らない」