【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第6章 三ヶ月後
「ん…」
違和感を感じて身じろく。
体が思うように動かせない。
何か重たいものが体に乗っている。
「…!」
目を開けて驚いた。
同時に記憶がだんだんと蘇ってくる。
私はリヴァイ兵長に抱きしめられる形で眠っていたのだ。
兵長の腕の中から這い出ると、普段の姿とはかけ離れた兵長の穏やかな寝顔があった。
(眉間にシワがない…)
兵長の年齢は30くらいだったか
小柄な体型や色白の肌も相まって年齢よりだいぶ若く見える。
何より、静かに寝入っているその姿はまるで少年のようで愛おしかった。
どれだけそうやって寝顔を見つめていただろう。
兵長が目を開けた。
「…朝か」
「あ、おはようございます」
「ん…」
「申し訳ありません。あのまま寝てしまったようで…すぐに出ます」
「ん」
はじめての壁外遠征で怖気付いて何もできず、挙句怖かったと泣き喚いて抱かれにきた女。
リヴァイ兵長の好みは分からないが、少なくともそんな女は鬱陶しくてお嫌いだろう。
さらに図々しくも朝まで兵長の部屋で過ごしてしまうなんて。
多少の焦りを感じながら、いまだに腰に巻き付いたままの兵長の腕をほどこうとした。