【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第6章 三ヶ月後
一回の射精では一ヶ月分の欲を吐ききれず続けて二回、事に及んだ。
俺もポーラも肩を上下させて息をする。
お互いじっとりと汗で湿っていた。
ベッドで仰向けに大の字になって、天井を見上げる。
いつもすぐにタオルを取りに行くポーラも、今日ばかりはぐったりとして動かなくなっていた。
「おい」
「…は、い」
天井を見つめながら声をかけると、辛うじて返事が来た。
「大丈夫か」
「…」
返事がないので視線をポーラに移せば、コク、と小さく頷くのが見えた。
「今日はどうした」
「…」
「怖かったのか?」
「…」
相変わらず返事は返ってこなかったが、代わりに小さい啜り泣きが聞こえてきた。
ポーラがゆるゆると両手で顔を覆う。
「おい、泣くな」
「…」
「おい」
「…怖かった…」
「…こっちに来い」
ようやく絞り出された声は弱々しく、思わずポーラを抱きしめる。
体温がじんわりと伝わってきた。
こいつの泣きたい気持ちはよくわかる。
巨人と対峙して怖くないわけがない。
自分が殺されそうになる恐怖
仲間を失いそうになる恐怖
自分たちの後ろに守るべき街や、人や、生活があって
それらを壊されるかもしれないという、恐怖
コイツはこの小さな体でその恐怖を一身に受けてきたのだ。
子供をあやすように髪や背中をさすってやる。
明日は訓練や仕事もない調整日だ。
次第に啜り泣きから寝息へと変わっていくポーラの柔らかさを感じながら、自分もゆるゆるとまどろんで行った。