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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第6章 三ヶ月後


巨人を倒し仲間を救出したというのに、兵長はかなり不満気だった。
兵長の肩には巨人の血が付いたのか、蒸気が上がっている。


「「リヴァイ兵長!!」」


周りが歓声を上げる。
私も一緒に兵長の名を叫んでいたと思う。


英雄の登場だった


震えが収まり、代わりにゾクゾクとした喜びと興奮が背中を駆け抜けた。


すぐに兵長のもとに駆け寄る。

「兵長!マリアは!?」

リヴァイ兵長はそのときに初めて私の存在に気づいたらしく、私を見て少し目を見開いた。

でも反応はそれだけで、あとはいつもの気怠げな表情でマリアを地面に降ろすだけだった。


死んじゃいねえ。気ぃ失ってるだけだろう」


バッ!と這い蹲り、マリアの口元に耳を近づける。

すーっ、すーっと寝息のような呼吸音が聞こえた。

外傷も殆どなさそうだ。

顔にかかった髪を掻き分けてやり、そっとマリアを抱きしめる。


「マリア…ああ、よかった…!
ごめんね、すぐ、守れなくて…
マリア…!!」


泣きながら必死にマリアを抱きしめる。
服越しにマリアの体温が伝わってくる。

顔を上げると既に兵長の姿はなく、代わりに他の巨人が倒れる音がしていた。



その日、私は生きたまま壁の中に帰還することができた。

死者3名、怪我人27名。

奇跡のように損害の少ない遠征となった。

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