【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第6章 三ヶ月後
初列索敵班が戦闘態勢に入る。
巨人は二体、5メートル級と7メートル級くらいだろうか。
だらしなく空いた口が、ニヤリと笑っているようで気味が悪い。
飛んだ二人はベテラン兵士だ。
きっと大丈夫。すぐ倒してくれる。
「おい!!新兵気をつけろ!!!
もう一体だ!!!」
「なっ!?」
後ろの方から声が聞こえる。
肩越しに右側後方へ目をやれば、15メートル級の巨人が走ってきていた。
(大きい…!なんだあいつ!)
巨体を左右に揺らしながら走ってくる。
「あいつ、最初のやつじゃあ!?」
「えっ!?」
「ずっと追いかけて来てたんだ…!」
巨人の執着心に絶望感が広がる。
最初の遭遇から20分は経っているというのに。
「おい、あいつ速いぞ!!」
「追いつかれる!!」
15メートル級は一気に差を詰め、陣形に近づいてきた。
何人かの索敵班が討伐のためアンカーを放つ。
「ぐうっ!!」
「ぎゃあああっ!!!」
15メートル級は動作も素早かった。
向かった兵士たちをいとも簡単に手で振り払う。
人がゴムボールのように地面に叩きつけられた。
血が凍るような感覚に陥る。