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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第6章 三ヶ月後


「おいっ!信煙弾だ!」


真左から赤い信煙弾が上がった。
また巨人だ。

しばらくして、また前方から緑の信煙弾が上がる。

左側に進路を向けていた陣形が、反対の右側へとまた方向を変える。

こうやって右へ左へ流れるように進んでいくのだ。

何度も壁外へ出たエルヴィン団長だからこそ考えつく作戦なのだろう。

机上では絶対に思いつかない筈だ。


順調に進んで、私の緊張もだいぶ落ち着いてきた。


(…リヴァイ兵長はどこにいらっしゃるんだろう)


ふと、頭によぎる。

私たちが次列なので、兵長はそう遠くないところにいるはずだ。
陣形の中心の方へ目をやる。


(私がこの遠征では死んだら、兵長は悲しんでくださるのだろうか…)

(いや、絶対に悲しまないな。
今まで多くの別れを経験してきただろうから…
身体だけの関係の、私なんて…)




「巨人だ!!!」
「9時の方向に二体!!!」

緊迫した怒号が響く。
右に二体の巨人がいた。
木や民家のあるエリアだったから、発見が遅れたようだ。

「取り零したかっ!!」
「シス!!お前は右を殺れ!!俺は左だっ!!」


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