【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第5章 会議があった日
「失礼します、ハンジ分隊長」
声のする方を振り返ると、モブリットが扉のそばに立っていた。
俺を確認すると、ピシッと敬礼する。
「おい、メガネ!モブリットが呼んでるぞ」
「あれれー?モブリット!どうしたのー?」
「ハンジさん、ダフネの見送りの時間です」
「ああ!もう?早いなあーダフネももう少しゆっくりしていけばいいのにぃー」
「ダフネ?ダフネがどうした」
ハンジとモブリットの会話に割り込む。
ダフネと言えばハンジの班の中堅の女兵士だったはずだ。
えっ、とハンジが声をあげた
「ちょっとリヴァイー。会議の最後で申し送りがあったでしょー?
うちのダフネ、妊娠したから兵を抜けるんだよ!」
「ああ?」
そんなこと、会議の中で誰かが言っていたか?
興味が無かったからか全く覚えていなかった。
それにしても…
「妊娠?兵士がガキを作ってどうするんだ」
「まあ今までちょくちょくあることじゃないか!
兵団の中でカップルも多いしねぇ?
ダフネには元気な赤ちゃん産んで、幸せになってもらいたいもんだねぇー
モブリット!もう少し片付けたらすぐ行くよ!」
ハンジがひらひらと手を振ってモブリットに返事する。
モブリットはまたピシッと敬礼をして、そして律儀に俺にまで会釈をして部屋を後にした。