【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第4章 3週間後
ポーラのサラサラとした髪から、ふと自分の作業机へと目を移す。
そこでたまたま目に入ったものがあった。
「あ」
「?」
小さな紙袋を持ってポーラに渡した。
紙袋はまだ少し温かい
「それ、食っていいぞ」
「なんですか??」
ポーラがキョトンとしながら紙袋の中を漁る。
今日食堂の女性から分けてもらった物だった。
いつも俺のことを「兵士長様」と呼ぶ中年の女性だ。
「へ…兵長…!これっ!!」
ポーラの反応が期待以上のもので、顔が緩む。
「パンに…肉が挟まってる!!」
もはやポーラの目はキラキラと輝いていた。
俺たち幹部は肉をたまに口にできるが、コイツら新兵たちは肉なんて夢のまた夢の食べ物だろう。
いただきますっ!と早口で言ってかぶりつく。
その様子が可笑しくて「ふ」と笑い声が漏れた。
よっぽど旨いのだろうか、目を閉じて味を堪能している。
ポーラはパンをものの数分で食してしまった。
「ご馳走さまでした」
「旨かったか?」
「はい!とっっっても…」
満足そうな様子に、こちらまで満たされる。