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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第4章 3週間後


「月経中はお腹が空くんです。今日なんて訓練も厳しかったので余計に…」
「そ、そうなのか」
「今日の食堂のスープ、もう一回飲みたいなあ」


おいしかったなあ。と呟く表情は夢見心地そのものだった。

華奢で筋肉も大してついていないコイツがそこまで食欲を露わにするとは。

よっぽど腹が減っているのだろう。


「兵長は今日のスープの味はいかがでしたか?」
「まあ、悪くはなかったな…」
「悪くないなんてもんじゃなかったです!
人参が甘くてトロトロで最高だったじゃないですか!」
「…ああ」
「もしかして人参はお嫌いでしたか?」
「いや」
「じゃあ兵長。今日みたいなスープの味は『悪くない』じゃなくて『美味しゅうございました』って言うんですよ」


思わずハッと笑うと、それを見てポーラもケラケラと笑い出した。

難航すると思われた会話は、ポーラにリードされてゆるゆると続いていく。

口下手な俺から返事を引き出すのがうまい。

無邪気に喋るコイツには、年相応の可愛らしさがあった。

女性を見て「可愛い」と思う感情なんて、もう自分の中には無いと思っていた。

肌を重ねて情が湧いたか。

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