【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第4章 3週間後
「そうか」
「申し訳ありません、兵長。
今日は手や口でご勘弁願えないでしょうか」
「は?」
兵長の眉の端がピクリと動く。
意外にも不愉快そうなその声に驚いた。
私としては良い案だと思ったのだが。
「手淫や口淫は…経験はないですが…
教えていただければ、なんとかなるかと…」
おずおずと申し出る。
兵長の目からはあまり感情が読み取れなかったが、ポジティブな感情でないことだけは見て取れた。
もしかして、手淫や口淫はお嫌いだっただろうか。
それとも月の物なのにノコノコと来て紅茶を飲む図々しい女だと思われただろうか。
「あのな」
「はい」
「今日は何もしなくていい。」
「はい。えっ?」
チッ、と舌打ちが聞こえる。
「俺だけがヨガってても意味ねぇだろうが」
「え、そうですか?」
兵長の素っ頓狂な考え方にクスッと笑いが漏れ出る。
それが気に入らないご様子の兵長様は、キッと私を睨みつけた。
慌てて笑みを引っ込める。
「出せばいいだけだったら、とっくに自分で処理してる」
「最初に人を犯しておいてそんなこと仰るのですか?」
「てめえは最初からヨガリまくってたじゃねえか」
「失礼な…。でも兵長、そう考えるのであればやっぱりちゃんと愛する人と営みを行うべきで…」
「うるせぇ黙れ」
「…はい」
「てめえのセックスに対する御託は聞き飽きた」
兵長が手を伸ばして、私の髪に指を滑らせる。
「今日は少し話でもするか」
人類最強の男は、穏やかにそう言った。