【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第4章 3週間後
兵長に呼び出された日は、行為でドロドロになった体を引き摺り音もなく自室に戻ることを繰り返した。
寝静まってから部屋を出ていたし、まだ起床時間よりずっと早い時間に戻っていたので、部屋の皆には気付かれていない自信があった。
遣る瀬無かった。
でも仕方がなかった。
兵長の言動に潜んでいるのは、底知れない孤独感だと感じていたから。
人類最強の男。
裏を返せば、人類の命運はこの人に掛かっているのだ。
その重圧はどれほどのものか、察するに余りある。
皆の期待を背負って堂々と立っている兵長に、ちょっとしたワガママや甘えがあるとしたら、それが今回の私に対する暴挙なのではないだろうか。
いくら最強の男だからといって、強姦は許されることではない。
それは何度も私の頭の中で強く響いていた。
でも、今は少しだけ。
少しだけこの人の支えになりたかった。
底知れぬ孤独に寄り添いたかった。
そしてやっぱり、私はこの人のことが好きなのだ。
気持ちは浮いたり沈んだりして、
それでも世界は以前より明らかに輝いて私の目に映っていた。
私は今日も、兵長に呼ばれている。