【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第3章 次の日
昨日ぶりに訪れる旧館は、あいも変わらず荘厳な雰囲気を醸し出していた。
気付いたことがある。
この建物はカーペットが敷き詰められているからか、若しくは重厚な造りのためか、廊下を歩いていても水を打ったように静かだ。
廊下の両隣にそれぞれ部屋がいくつもあるが、部屋から生活音が聞こえることはほとんどない。
(昨日は、誰にも聞かれなかったかな…)
思えば昨日の行為の最中には、私は思い切り叫ぶような嬌声をあげていた。
(こんな造りだから、性行をしても大丈夫なんだ…)
すぐにその考えを振り払う
(馬鹿か私は…!まるで昨日の行為を許すかのような…!
なんてはしたない考えだろう)
叫んで走り出したくなる衝動を抑え、目当ての部屋へずんずんと歩いて行った。