【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第14章 それからの日々を
夜に出ているのを気付かれていたとは。
それでもすぐに問い詰めないでいてくれたエマに感謝しかなかった。
「ポーラ、そんな顔しないで」
エマはどこまで知っているのだろう。
兵長は『あいつには何も知られていない』と仰っていたが…
「私ね、ポーラと兵長のことを応援したかったの。
でもポーラほどじゃあないけど、私もリヴァイ兵長のこと好きだったでしょう?
その気持ちが邪魔だったから、かたをつけに行ったのよ。
『兵長、好きです!』って。
…玉砕だったわ。気持ちいいくらいに」
「エマ…」
「ポーラと兵長に今まで何があったか聞かないわ。
私が知っていいことじゃないと思うの」
エマは伸びをしながら言った。
気にならないはずがないのに、わざとどうでも良さそうな話し方をしている。
「だから私のことは気にしないで!
思う存分、兵長とイチャつきなさい!」
私の顔がくしゃくしゃに歪む。
逆の立場だったとして、私がここまで彼女に優しくできるだろうか?
「ポーラ、その代わりと言ってはなんだけどね」
「ん、」
「兵長と幸せになってね」
「ん…」
両手で顔を覆う。
涙を堪えきれなかった。