【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第13章 最後の話
「最初のときは悪かった。馬鹿なことをした。
ああでもしないと、気になっているお前に近づけなかった
俺のお前に対する過ちを、一生をかけて償わせてほしい」
ポーラの頬に手をあてる
熱が伝わる
「今更遅いかもしれないが、言わせてくれ。
お前の心まで、俺にくれないか。
代わりと言っちゃあ何だが、俺の心をお前に捧げよう」
「好きだ。ポーラ。
俺のものになってくれ。」
はらはらとポーラの目から涙が落ちる。
頬にあてた手に、ポーラの手が重なった。
涙に濡れた睫毛が、朱が差した頬が、美しい。
ただただ愛おしかった。
「だって兵長…私なんか…」
「お前じゃなきゃダメなんだ。
気付くのに時間がかかっちまった」
「身体だけなんじゃ…」
「違う。
そう思わせてしまったことは俺の過ちだ」
胸が痛い。
俺たちはあれだけ身体や唇を重ねてきたというのに、こんなに大きなすれ違いをしてしまった。
それもこれも俺の心の弱さのせいだ。
巨人の前では怖気つかないくせに、自分の心から背を向けて逃げ回っていたとは。
情けなさすぎてもう舌打ちすら出てこない。