【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第13章 最後の話
「俺は、愛情なんてモンがわからねえ。
今まで無縁だったし、これからも関わらずに生きてくもんだと思っていた。
でも…
はっきりとわかったことがある。
お前と会うようになって、俺は変わった。
望む未来も、前に思っていたものとは全くの別物だ。
俺は生き残りたい。
巨人どもを殺しまくって、生きてまた壁の中に帰って来たい。
今まで死んだ仲間のために生き抜くことを願ってきたが、今では少し違う。
自分のためだ。
自分のために生き残りたいと思う。
今まで自分がこうなることが怖かった。
自分が生に執着したときには、もう飛べなくなるかもしれないなんて恐怖があったからだ。
そうやって今まで自分の気持ちに気付かないフリをしてきた。
でももう限界だ。
俺は認めちまおうと思う。
俺が生きたいと思うのは、お前との未来だ。
それを望んでしまっている。
お前を離したくない俺がいる。
お前に必要以上に執着してやがる。
お前の心を返してくれと言われて、附に落ちねえ」
ポーラの方を向く。
ポーラの目にはこぼれ落ちそうなほど涙が溜まっていた。