【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第13章 最後の話
ポーラが俺の横顔を見つめているのがわかる。
何が言いたいのかわからないだろう、それでも横槍を入れることなく静かに聞いてくれていた。
「そんな生き方だ。当然、愛だの恋だの無縁の生活を送ってきた。
ゴミと血にまみれた人生だ。
それが俺にはちょうどよかった。
人並みに幸せになるつもりなんてサラサラ無え。
ましてや誰かと番おうなんざ…
兵士なら皆そうだが、俺も多分に漏れず兵団に個を捧げている。
誰かを想うなんてのは、俺にはそんな資格はないと思っていた」
話が本題に近づいて来た。
心臓が早鐘のように煩い。
俺が人類最強の男?笑わせる。
女一人を前に、こんなにビビッちまってる男のどこが。
「お前と最後に話したときのことだ。
あれから俺はずっと引っかかっていた。
俺が誰か良いパートナーを見つけて、お前は他の誰かと歩いて行く。
俺は、そんなことは全く考えもしていなかった。
お前が俺の元から離れることなんてのは、考えたくもなかったんだろうな」
俺の意図を察したのか、ポーラがハッと息を飲む。