【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第12章 半年後
絶句する。
ポーラはコイツに知られたくないと言っていた。
こんなにも女というのは目ざとい生き物なのか。
「ポーラは兵長に憧れていました。調査兵団に入ったのも貴方に憧れていたからです。
貴方に呼び出された彼女があんなに泣いていて、それでも貴方の元へ行き続けてるということは…
これは勝手な想像ですが…最初に貴方はポーラを手篭めにした。何らかの取引があったのかもしれませんが、それからも貴方はポーラをいいようにした。でも段々と、ポーラと良い仲になって行ったのではないですか?
大かた、兵長は自分勝手な性処理にポーラを付き合わせたのではないですか?今私に持ちかけているように…
ポーラはそんな兵長を受け止めてた、にも関わらず、兵長はポーラを裏切ろうとなさっている。違いますか?」
エマの方を向けない。
第三者から俺の状況を改めて言語化されると、あまりにも間抜けで情けなくなる。
「もう、ポーラとのそんな関係は終わったのですか?」
「…っ。ああ、終わった」
「そうでしょうか?ポーラは今もときどき、ベッドの中で泣いています。
私を誘う兵長だって、なんだか投げやりに見えます」
「…」