【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第2章 はじまりの日
リヴァイ兵長は、ずっと前から私の憧れの人だ
初めてお見かけしたのは、まだ私が兵団に入団する前。
兵団への入団試験を受ける直前だっただろうか。
壁外調査から帰還した調査兵団を街まで見に行ったときのことだった。
私は巨人の存在を知った時から漠然と兵士を目指すようになっていた。
巨人に大切な人を喰われたわけでなく、そびえ立つ壁のお陰で平和な日々の中で育った、ごく普通の少女だった私。
そんなごく普通の少女でも、人類の敵には立ち向かわなくてはならないという正義感を持ってしまっていて、それが兵士を目指す唯一の理由となってしまった。
要は確固たる意志もなく兵士を目指した結果、入団テストを目前に怖気付いてしまったのである。
調査兵団の凱旋はそんな私を鼓舞してくれるだろうと思って見に行ったものだった。
しかし、現実はそう甘くなかった。