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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第11章 5ヶ月後


「何でしょうか、リヴァイ兵長。
なにかご命令ですか?」
「おい、てめぇ。何無視してやがる」
「もう顔を見せるな、と仰ったのは兵長の方です」
「だからって無視して逃げる奴があるか」
「なんの御用ですか?」


突き放すように尋ねられる。

確かにポーラにひどいことを言った自覚はあるが、ここまで無碍にされるのには納得が行かなかった。

今やポーラの目は、睨むように細められている。

溜息をつく。
大層不愉快そうに聞こえたのか、ポーラの片眉がぴくりと動く。


「今夜、俺の部屋に来い」
「…いいえ、もう兵長のお部屋へは行きません」
「何を急にへそ曲げてやがる。
俺が不機嫌なのはいつものことだろうが」
「兵長には他に相応しい女性がいます」

「くだらねぇこと言ってんじゃねえぞ」


思った以上の声が出て、しまったと思ったときにはもうポーラは明らかに怯えきっていた。
肩が震えている。


「悪りぃ、ビビらせるつもりは…」
「私は、前と変わらず兵長のことをお慕いしています」
「…?」
「でももう、会わないほうがお互いのためかと」
「意味がわからねえ。抱かれることは構わないつったのはお前だろうが」
「はい。兵長の支えになれるのであれば、それでよかったんです。
でも思い上がりでした。何も私じゃなくてもいいんです。兵長には、ほかに相応しい方がいます」
「意味がわからねぇ…」


ポーラの言葉は、明らかに誰か特定の人物を指している。

だが此方には全く人物の心当たりが浮かんでこない。

娼館で会ったサルメか?

いや。外出許可も碌にもらえない新兵のポーラに、娼館行きを悟られたわけがない。

よく一緒にいるハンジか?

あれを女にカウントする方が難しい。


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