【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第11章 5ヶ月後
サルメの手を取り、ベッドに座らせる。
キスをして、そのままゆっくりと押し倒した。
サルメの白いワンピースの中へ手を入れる。
下着はつけていなかった。
胸や腰、秘部へと指を這わせる。
「ん…」
サルメの短い声が、吐息と一緒に漏れる。
起き上がってワンピースを脱がせ、自分もシャツを脱ぎ捨てた。
サルメの頭の横に手を置き、じっと目を見つめる。
裸になった彼女は絵画のように綺麗だった。
「…」
下半身に熱が入らない。
ピクリとも反応していないのがわかっていた。
頭の中で「違う」という声がいくつも響いている。
この肌じゃない。
この声じゃない。
何ならノックの音から全然違う。
求めているのは…
行為を止めてぼうっとしている俺に気付いたのだろう。
サルメがゆっくりと身を起こした。
脱がされたワンピースにスルリと体を通す。
俺はそれを何の疑問も持たずに眺めていた。
「悪いな…お前が悪かったわけじゃ…」
「いいんです。私、この部屋に入った時から抱いてもらえないような気がしていました」
サルメの声は涼やかだった。
本当に何も気にしていないらしい。
「リヴァイ様、誰かの影を重ねて女を抱いてはダメですよ」
妖艶に微笑まれる。
綺麗だな、とは思っても欲情はしなかった。
やはり自分には娼館は無理なのか、それとも何か引っかかっていることがあるからなのかはわからない。
来た時のように軽い会釈をして、サルメは部屋から出て行った。
一人残された香水臭い部屋で、深く長い溜息をついた。