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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第11章 5ヶ月後


見え透いた嘘だ。

もちろんエルドは納得せず、うーんと唸って顎に手をあてている。

そりゃあそうだろう。

最近は寝る前の幻聴が特にひどい。
顔色が最悪なのも自覚があった。


「女絡みですか?兵長」
「なんだと?」 


鋭いエルドの指摘に、過剰に反応してしまう。

正解だ、と言っているようなものだった。

この鋭さがエルドの女受けする理由の一つだろう。

今俺の顔色が悪いからというだけではなく、普段から人のことをよく見ている。

コイツの観察力の鋭さにはいつも助けられてきたし、だからエルドを班に引き込んだ。

でも今はその観察眼は不要だ。

「余計な詮索しやがって」と目線で語る。

エルドもそれを悟ってか、少し表情が和らぐ。


「兵長、女絡みの傷は女性でしか癒せませんよ?」
「…うるせぇ」
「兵長にここまで想ってもらえる女性というのは、どんな方なんでしょう。気になるなあ」
「…」
「ああ、前に見かけた新兵の…」
「おいそれ以上言ったら…」


キツく睨む。
腹立たしいことにエルドは全く怯んでいなかった。

それどころか楽しそうに一言残して、立体機動でさっさと飛び去って行った。


「おしゃべりが過ぎました。失礼します」


エルドが飛び立ったあとの地面は土埃が舞って、不快な埃っぽさにまた一つ舌打ちをした。

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