【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第10章 4ヶ月後
「そうではありません。
ただ、こんな関係がいつまでも続くとは兵長も思っていないでしょう?
兵長にもいつか心から愛する人ができます。
そのときが、関係の終わりのときなのではないですか?」
「…」
口の中がカラカラに乾いている。
「は?何だそりゃあ…」
「強姦で始まった関係ですよ?
あのとき貴方に奪われたのは身体だけです。
身体だけならしょうがないと思えます。
心は重たいからいらないと兵長は仰いました。
それなら私は、いつか心まで大事にしてくれる人と出逢えることを待つのみです」
ポーラの言葉がまるでナイフのように心臓を突き刺した。
どんな怪我をしたときよりも、痛い。
無邪気にパンを頬張っていたときも、髪を撫でられ照れ臭そうにしていたときも、こいつはそんな気持ちを抱えていたのだろうか?
ポーラの言っていることが正しい。
ぐうの音も出ない。
しかし、よく分からないクソみたいなプライドが邪魔をして、それを認める言葉が出てこなかった。