【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第10章 4ヶ月後
コイツとの関係を持って早4ヶ月。
最初は無理やりだった行為も、最近では恋人ごっこの体を成してきているということは自分でも自覚している。
体の至る所にキスを落とし、どんな場所でも舌を這わせる。
極め付けは、行為のあともコイツがベッドにいることだ。
夜中のうちにコッソリとベッドを抜け出そうとしているが、いつも俺が引き留めている。
朝までコイツを抱き締めていないと落ち着かないようになってしまった。
俺はコイツに執着しているのだろうか。
何かへの執着心なんて、とっくの昔に壁の外に置いてきたと思っていた。
ポーラはすうすうと小さく寝息を立てていた。
昨夜は無茶をさせたから疲れているのだろう。
本人は気づいていないだろうが、胸元に赤くキスマークが残っている。
体を重ねる毎に情が湧いたか。
この数ヶ月の自分を振り返る。
コイツが月のもので行為ができない時には、俺の部屋でぽつぽつと他愛もない会話を楽しんだ。
俺が巨人や戦闘のこと以外でこんなに喋ることができるなんて、思いもしなかった。
会話の流れで俺が地下街出身だということや母親が娼館で死んだこと、一時は切り裂きケニーと呼ばれた殺人鬼に育てられていたことなどコイツに話してしまったが、コイツは大袈裟なリアクションを取るでもなくただ事実として受け容れて相槌を打つだけだった。
それらのことを簡単に人に話してしまった自分にも驚いたし、そんな話を聞いて普通に接するコイツにも驚いた。