【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第9章 4ヶ月後より前の話
静かに手紙を折りたたみ、ふーっと長い溜息をつく。
読んではいけないと思いつつも、人様の手紙を最初から最後まで読んでしまった。
なんて熱烈な愛のこもった手紙だろう。
衝撃で頭がクラクラする。
これはまるで両親へ宛てた手紙というより、リヴァイ兵長への恋文のようだ。
ペトラ・ラル。
何期生かは知らないが、その名前と顔はわかる。
おそらく調査兵団の中で一位二位を争うほど、男性から人気が高い。
私も何度か見かけたことがあるが、可愛らしい容姿は遠目でも身立つほどであった。
気立てのいい飾らない性格も人気の理由の一つだそうだ。
勝てない。
そんな思いが頭の中を支配する。