【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第2章 はじまりの日
段ボールを一個ずつ運ぶわけでなく、資料・書類運搬専用のリフトを使うという横着をしてしまっている。
格下の兵士のそんな姿を見れば、見過ごさず叱責が当たり前だろう。
そして、私はリヴァイ兵長のことをひっそりとお慕いしている。
いつも遠くから憧れの眼差しを向けるだけの相手との、はじめての接近。
それがこんなに最悪な形を取るなんて…。
恥ずかしいやら、怖いやらで、心臓がドキドキとうるさく胸を叩いた。
「テメェ…どこに目をつけてやが…」
不機嫌そうな、リヴァイ兵長の声
しかし、兵長は私を見るなり少し目を見開き、言葉を止めた。
「え?」
何だろう。顔に何か付いているだろうか。
不意に思い人に見つめられて、緊張してしまう。
兵長は一歩私に近づいてまじまじと私を見た。
「どうした、何故そんなに震えている」
「ハッ…それは…その…兵長に、申し訳なくて…」