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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第9章 4ヶ月後より前の話


「これも頼むぞー」
「これも」
「よっ!ビリケツ!ごくろーさん!」
「ちょっと!そんなに重ねないでくださいよ!」
「お前いつも罰喰らってんなー」
「いつもじゃありませんってば!!」


文句を言いながら両手いっぱいに持った手紙の束をぎゅっと押さえつける。

その上にさらに容赦なく次々と手紙を重ねられるものだから、バランスを取るのに苦労した。

毎月の集荷係は大変だな…
こんなこといつもやってるんだ


それにしても、調査兵団だけのものを集めているとはいえ、手紙の数は膨大だった。

もう100枚は集荷している。

肩から下げた集荷用のポシェットバックに次々と突っ込んで行くが、キリがない。

それだけみんな、家族や恋人、故郷に残してきた大事な人たちに手紙を送りたいということなのだろう。


肩にずっしりと重い手紙の束は、一時的とはいえ私に託された思いの塊だった。

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