【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第9章 4ヶ月後より前の話
「災難だったな。アンダーソン。
お前に頼みたい雑務とは郵便物の集荷だ」
「は。集荷ですか」
月に一度、兵団から街へ手紙や荷物を届けてくれる郵送係がいる。
民間の業者に委託しているのか、兵団内のそういう組織があるのか特に気にしていなかったが、今回このように頼まれるということは兵団内でその仕事を賄う部署があるのだろう。
私も毎月そのシステムを利用して、故郷の両親に欠かさず手紙を書いていた。
「実はな、憲兵団の総務課の中でいつも郵便物をかき集めてくれる奴がいるんだが、そいつが熱出して倒れちまってな。
急遽集荷係が必要になったんだ。
訓練を見てたらお前がちょうど良くビリになったからな。罰代わりに一働きしてくれ」
カラカラと笑って説明されるが、説明を聞けば聞くほどグロッキーになって行った。
兵団内の郵便物を集める?
どれだけ時間と体力がいることなんだ…
それを私一人でやれと…なるほど、罰にはお誂えむきだ。
「そんな顔するな!
まあ今回は調査兵団内の荷物だけで勘弁してやるからよ!」
「はあ、ありがとうございます…」
「それじゃあ、早速頼んだぞアンダーソン!
期限は明日の朝一までだ!」
「はい…」
引きつった笑顔で、力なく答えた。