【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第8章 ガールズトーク
「そういうマリアこそ、この前リヴァイ兵長に助けられて、兵長のこと好きになったりしてないの?
ほら、吊り橋効果って言うじゃない?危険な目に遭うとドキドキして、そのドキドキ感を恋心と脳が勝手に解釈してしまうって!」
ビアンカがマグカップを思い切り傾けて言う。
この中ではビアンカが一番姉御肌で、豪快だ。
「エマとポーラのお二人には悪いけど私はそんな気にならなかったわね。
確かにあの人が巨人を倒す強さや私を抱えて飛ぶスピードは凄まじかったけど…
恋心を抱くと言うか、凄すぎて恐ろしさすら感じてしまったわ」
ふうっとマリアが溜息をつく。
そんなマリアを他所にやはり目を輝かせているのはエマだ。
「恐ろしいほどの強さ!そうよ、それでこそ人類最強のリヴァイ兵長だわ…!
ああ、なんて素敵なのかしら。
マリアを助けた瞬間のセリフ…!
ポーラ、もう一回言って!」
「え、ああ。
『うちの新兵をびびらすんじゃねえよ』」
声色を真似ながらあのときのリヴァイ兵長を再現すると、エマは「きゃあああ」と黄色い声をあげた。
そんなエマを見てビアンカとマリアは苦笑している。
「にしても何でエマはそこまでリヴァイ兵長に心酔できるの?」
「なんでって…」
エマが丸い目を更に目を丸くする。
「そうね、難しい理由があるわけではないの。
人類最強の兵士長という肩書に酔っているのかもしれない。
でもね、初めてお見かけしたときに『好きだ』って思っちゃったのよね。」
「へえ、まるで運命の恋ね」
「運命だなんて…大袈裟よ」
ビアンカに揶揄われて否定を言葉にするエマ。
しかしその表情は照れからか真っ赤に染まっていた。