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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第8章 ガールズトーク


マリア、エマ、ビアンカ、そして私ポーラの 4人部屋は、特に仲良しが集まっている部屋だと思う。


入団して訓練兵のときからこの4人組は仲が良かった。

明日は訓練もない、休みの日だ。

そんな日の前日はついつい寝る前にお喋りに花を咲かせてしまう。


「ねえねえ、私の故郷からこんなもの送られてきたんだけど」


そろそろ部屋の明かりも落とそうかという時刻、ビアンカが2段ベッドの上から顔を覗かせた。
手には小さな瓶を持っている。


「ビアンカ、それは?」


マリアが訪ねると、ビアンカはふふふと笑って自慢げに言った。


「葡萄酒よ。結構な高級ものよ」
「えっ!?」
「葡萄酒ですって?」
「ちょっと!ちょっとちょうだい!」


思いもよらないビアンカの自慢の品に、私たちは一斉に声をあげる。

確か、クローゼットの奥にマグカップがあったはずだ。

マリア、エマの2人も同じくマグカップを探してビアンカの元へ行っていた。


「明日は調整日だしさ、葡萄酒片手に語らいましょうよ」


ビアンカが歯を見せて笑う。
さんせーいと軽やかに答えたのはエマだった。


「でも、なんについて語らうのよ。
あ、この葡萄酒おいしいー」
「そりゃあ女同士で語らうって言ったら男についてでしょう」
「え、男?」


ビアンカの提案にぎくり、とする。
この流れでいくと絶対リヴァイ兵長の話題になってしまう気がする。

「男と言ったら、エマとポーラは想い人がいるからいいじゃない」


マリアからストレートが飛んでくる。
ほら来た。

強張った表情で葡萄酒を飲む私とは反対に、エマはかあっと顔を赤くして目を輝かせた。


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