【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第7章 遠征の次の日、そしてまた次の日
「安心しろ。俺はアイツと良い仲になろうとは思っちゃいねえ。
少し俺の『処理』に付き合わせているだけだ。
アイツはそれでピャーピャー騒ぐようなタマじゃねえし、俺もあんな奴の為に腑抜けたりしねえ」
一気にそう言って、紅茶の残りを飲み干す。
カチャンと音を立てて置いたカップに目を落としながら、エルヴィンが口を開く。
「私が危惧していたのは、君のその不誠実さが招き得る事態だ」
「あ?」
「嫉妬に狂った女性ほど怖いものはないぞ。
人類最強の兵士が、懇ろにしていた女に寝首を掻かれるなんてことないようにな」
「…あのなぁ」
最早呆れてしまっていつもの舌打ちすら出てこない。
「あの新兵はそこまで馬鹿な奴じゃない。そこまで俺に狂ってねえよ」
「いや、女心というのは複雑だ。
君が思っている以上に、彼女は君に惚れ込んでいるかもしれない」
「ハッ。笑えるな」
ー私の心は私のものです
いつかのポーラの声が反響する。
「そこまで可愛げのある女じゃねえよ」
「そうか」