• テキストサイズ

【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第7章 遠征の次の日、そしてまた次の日


エルヴィンが持って来たのは、さすが貴族から貰ったというだけあって、とても香りの高いものだった。

淹れた瞬間から暖かく香る。


「それで、俺の部屋から新兵が出てきて、お前に何か不都合でもあったか?」


さっさと会話を切り上げたい。
不本意だが、早速本題から入った。

だが真夜中に訪れた碧眼の客は「そう急かすな」とでも言わんばかりに紅茶から立ち込める香りを楽しんでいる。

エルヴィンの得意技
相手のペースを乱し、自分の思うようにする、そんな魂胆だろう。

エルヴィンの最終的に言わんとすることが見えないだけに、しょうもない焦燥感が募った。


「顔のケガはどうだ」
「こんなもの、ケガでもなんでもねぇ」
「ハハッ、そうか。君には痛い思いをさせて、済まなかった」
「おい、エルヴィン」
「なんだ」
「なんだ、じゃねぇ。
そんなくだらねぇこと言いに来たんじゃねえだろう。さっさと用件を済ませろ」
「なあリヴァイ、君にとって『強さ』とはなんだ?」
「は?」


唐突なエルヴィンの質問に面食らう。

だがふざけているわけではなく、真面目な質問だということは目を見ればわかった。


/ 180ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp