【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第7章 遠征の次の日、そしてまた次の日
「誰だ」
「私だ。エルヴィンだ」
「…?」
声の主を意外に思った。
すぐに扉へと大股で歩き、ドアを開ける。
「なんだ、こんな時間に」
「いや、できたらもう少し早い時間にお邪魔しようと思っていたんだがな…
先客がいたので、遠慮していた」
「…チッ」
全てを見ているようなエルヴィンの蒼い目。
今その目は、先ほどまでポーラと紅茶を飲んでいた、二つ並んだティーカップに向けられていた。
「まあそう恐い顔をするな。
先日とある貴族から茶葉を頂いてな、この間の壁外遠征生還の祝いで君と飲もうと思って持って来たんだが」
「悪りぃな。もう寝るところだ。また後日にしてくれ」
「先程部屋から出て行った…あれは、今年の新兵だったか?」
「…」
「少し座って話そうじゃないか」
エルヴィンはそう言って、俺の許可を待たずに部屋に入ってきた。