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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第7章 遠征の次の日、そしてまた次の日


手を伸ばし、いつもの独特な格好でカップを持つ。

カップが兵長の口に静かに運ばれるのを、ただ眺めていた。


兵長というのは、なんて孤独で、辛い立場だろう。


兵士長という役職はリヴァイ兵長のためだけに特例で作られたものだ。

実質エルヴィン団長直下の役職のようであるが、名目としては全兵士を束ねる長、つまり団長とも肩を並べる存在だ。

それほどまでにリヴァイ兵長は特別で、強かった。

地下街のゴロツキから訓練兵をすっ飛ばして調査兵団に入団。これも異例の経歴と言える。


リヴァイ兵長の他を寄せ付けない言動は、そんな自分の存在感や経歴を鼻にかけた高圧的な性格の生み出すものであると思っていた。

そういう性格や醸し出す雰囲気もひっくるめて好きになったのだが。


でも本当のこの人に触れれば触れるほど、彼がいかに繊細で優しい人であるかわかるのだ。

この人の背負うものは、余りにも大きすぎる。

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