第73章 敗北を胸に
貴方side
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陽太郎「ゆるせん!みんなしてゆうまをねらいおって!」
貴「陽太郎、落ちつけ」
試合が終わり、納得のいかない結果で陽太郎は膝でジタバタ暴れる為頭を撫でる。
迅「賭けは俺の負けだな。報酬はどうする?おまえのトリガー返すのでいいか?」
ヒュース「…」
………もしかしたら迅さん、ヒュースを玉狛に引き入れたいのかな?
今日の試合でハッキリする、今の玉狛じゃ、遠征が狙える立ち位置には居ない
だから、新しい戦力が必要になる。それがヒュースと考えてるのかもしれない
ヒュース「…おれは後に取っておく」
迅「そうか」
貴「スイーツ忘れないでくださいね」
京介「とんかつも」
迅「…容赦ないなお前ら……わかったよ」
ヒュースは保留にする、私と京介は食べたいものを言うと涙目の迅さんが見える
陽太郎「ひきょうだ!グスっ…ゆうまがまけるはずない…!」
貴「落ち着け、陽太郎。泣かないの」
まだ落ち着かない陽太郎を宥めて、頭を撫でながら抱きしめる。
京介(……これ以上に、陽太郎が羨ましいと思った事がない)←
貴「これは完全に自論だけど…今回は必要な敗北だっと思う」
陽太郎「…ひつような、はいぼく?」
貴「仮に今回勝ったとしてもこのまま勝ち続けるのはムリだ、経験の差がなさすぎる」
勘、というよりかは経験から思った事を話す。
玉狛第二はまだまだ弱い。
けど、この敗北を機にこれからもっと強くなるだろう。
迅さんの思惑通りにヒュースも入るとすれば格段にだ。
まあそれだけで他のチームに勝てるとは思っていない、他の皆も腕は格段に磨いているから。
それでも強くなろうとする意思は必要。遠征を狙っている彼らだがらこそ、早めの挫折が必要だった。
そんな気がしてならない