第50章 空閑vs荒船2
貴方side
慌てて屈んだ遊真の頭上を孤月が掠める。
顔を上げた先にいたのは、荒船
桜子「な、なんと…荒船隊長が抜いた?!」
東「荒船に関していえば、アイツは元アタッカーですからね」
東さんの言葉に、C級隊員達等はザワザワしていた。
まぁ、荒船が元アタッカーなのはあまり知られてないみたいだな…
奈良坂「…元アタッカーか。三輪や怜花先輩は知ってましたか?」
三輪「…俺も知らなかったな、怜花さんは?」
貴「……荒船に弧月の訓練つけたの自分だから、まぁ知ってる」
三輪隊「!?」
★★
荒船side
遊真「此方で来たか。…まあ、それはそれで」
荒船「クソ生意気なルーキーだ。ぶった斬ってやるぜ」
そう言うと同時に、空閑に斬りかかる。
攻撃を避けながら隙を伺っている目の前のルーキーを見ながら、以前に怜花と会話した事を思い出していた。
_回想_
荒船『はぁ?!たった1人のために黒トリガー手放したのかよ?迅さんも!?』
貴『うん、まぁな』
荒船『まぁなじゃねぇ。あれは形見だって言ってたじゃねーか!』
貴『そうだね。でも、迅さんのサイドエフェクトは外れた時ないから信じてるし。
……それに、私自身"空閑"を気に入ってんだよね』
荒船『…』
貴『いつか対戦するよ。荒船も気に入ると思う。アイツは……単純に強いよ』
☆☆
荒船「っ」
遊真「っ!」
玉狛のルーキーは、流石というべきか読みながら動いてる。
荒船「…怜花のお気に入りだけあるな、面白れぇ」
遊真「……怜花先輩を、知ってるんですか?」
荒船「知ってるも何も、俺に弧月の訓練をつけてくれたのはアイツだ」
遊真「!!」
そう言いながら弧月で突っ込んでいく
それと同時に、穂刈が標準を空閑に移しながら腕を撃つ
ドンッ
空閑「!」
東(空閑が、崩れた…?)
貴(…いや、まだだ)