第2章 呼び出し1
?side
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女「きゃあぁぁぁぁ!!」
とある市街地に女性の悲鳴がけたたましく響く。
悲鳴をあげた女性の目の前には、自分よりも何倍もの大きさを誇る怪物…この世界で言うならば近界民と呼ばれる異界の存在が自分を捉え、徐々に距離を詰めてきている
逃げようとするが脚が震え思うように動かず、仕舞いには腰を抜かしてしまう
それにより自分捉えていた近界民は一気に距離を詰め、捕獲しようと片腕を伸ばした
女「…っっ」
スパッッ
女「っ!!?」
貴「大丈夫ですか?」
自分に襲いかかってきていた近界民は目の前で真っ二つに倒れ、近界民と自分との間に立つ謎の女性の後ろ姿が
不意に振り返った目の前の女性から凛と透き通るような声が発せられた
俗に言う美少女にあたる目の前の女性に見惚れる
女「……!だ、大丈夫です!!ありがとうございます!!」
貴「ここは危険です。今のうちに逃げて下さい」
女「は、はい。ありがとうございます!」
☆☆☆
貴方side
ザシュッッ
女性を逃し近くに居る残りの近界民達を、弧月で一瞬で切り裂いていく
ピピッ
貴「…?……はい、月宮です」
?『怜花、そっちは終わったか?』
貴「はい、終わりましたよ林藤さん。どうしました?」
林『あぁ、本部に戻ってくれ。城戸さんがお呼びだ』
貴「……城戸司令が?分かりました、今から向かいます」
自分の所属する玉狛支部の林藤さんから通信が来て本部に来てほしいとの事。
急ぎ足で本部に歩いていく