• テキストサイズ

【ハイキュー】キミが好き【短編集】

第1章 リップ【国見英】


「だから髪なんか巻いてるの?」



「だって少しでも可愛くして行きたいし……」





なんて言ってみたけど、

変だと思ってるのかな。





「…………そのリップも似合わない」



「そんなにハッキリ言わなくても…………」





好きな人から、この言葉はキツいなぁ。



さすがに泣きはしないけど、

思わず視線は下がる。




ベッドに座っていた英くんがこっちに近づいてきて、


テーブルにメイク道具を広げたまま座っていた私の目の前に、胡座をかいて




長い腕がこっちに伸びてきたと思ったら

グッと、


親指で唇を拭われる。





「………とれないじゃん」



「だってそういうリップだし………」





英くんの親指が突然唇に触れて、動揺。


だけどそんなことはバレちゃいけないから。





「じゃあ、キスしてもうつらないの?」



「………え?」



「試していい?」





私は今「試していい?」って聞かれたはずで、

それに対して「絶対にダメ」って答えるはずだったんだけど


英くんが質問したのに、私が答える前に




唇が触れる。
/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp