第7章 (甘く、焦がれる / 宮侑)
「はぁーーーー。
疲れたーーーー!」
そう言いながらベッドにが倒れ込む。
そんな姿を見ながら、
両手に持っていた荷物を部屋の隅に置いた。
「侑ぅ、今日ありがとねぇ」
荷物持ちに呼ばれた俺は、
お礼を言われるんやけど
「ほんまやで」
そう言いながらラグの上に座り込んで、
スマホを取り出す。
「ねーーーー。眠たい」
「寝ればええやん」
「でも次起きたら朝!なんて困るし」
「なんやねん」
「侑この後予定あるん?」
「ないけど」
「よかった!」
「何がええねん?!」
「え、おってくれへんの?」
なんやねん、それ。
調子ええ時に見せる、
その表情。
…………ぐっっ
「あーーーもう!わかったから。
さっさと寝ろ!」
そう言いながら近くに転がっていたクッションを投げつけた。
「ありがとー!とりあえず1時間後に起こして!」