第10章 パキスタン
「最近花京院と承太郎がかっこよく見えちゃって…近くに来るとドキドキしちゃうの…」
ポ「ほぅ…なるほど」
「でも普通恋って1人にするものだよね?私は2人にしちゃって…これって恋じゃあないってことなのかな…それとも私が2人同時に好きになってしまう嫌な女なのかな…」
ポ「2人の何がいいんだ?」
「花京院は優しくてスマートで紳士で本当、できる男の人!って感じでかっこいいし、承太郎は承太郎で無口だけどさり気なく気を遣ってくれるし、なんだかんだ言って優しいくて、一緒にいて安心できる強い男!って感じがしてかっこいいよね」
ポ「どっちも男の俺でも惚れ惚れするような奴らだよなぁ、俺も俺に惚れるけど」
「ポルナレフはトイレネタ担当だから、ないよ」
ポ「なっ!?相談しといてそれはねぇだろ…」
「ごめんごめん、冗談だよ」
がケラケラと笑った。
ポ「真面目に答えるとするなら、どっちを選んでもいいと思うぜ。」
「どっちを選ぶってまだ好きってわけじゃあないし…」
ポ「どっちをこれから好きになってもいいと思うって話だ。どちらを選んでもをきっと幸せにしてくれる。」
「ちょ、そんな、話が早いよ…だって2人がどう思ってるかは分からないし…」
ポ「だがそれはどっちも最後まで生きていたら、の話だ。さっきが言っていたように、この旅はいつ命を落とすかわからねぇ。それを覚悟できるか?」
「…頭ではわかってるし、覚悟しているつもりではいるよ」
ポ「ならいいが、辛い思いをするかもしれないって覚悟はしておくんだな」
「うん…そうだよね…」
ポ「そんなしょげた顔するんじゃあないぜ。2人とも大丈夫だろうよ。頭もいいし強ぇからな。ただその可能性もなくは無いって話だ。」
「きっと大丈夫だよね…」
は少し浮かれていた自分を反省した。
その様子を後ろで見ている者たちがいた。
花「、あんなところでポルナレフとなにを?」
承「ポルナレフもなんてことになったら冗談じゃあねぇぜ」
2人は少しポルナレフにも警戒を強めるようになった。