第10章 パキスタン
花京院がの部屋から帰ってしばらくするとノック音がした。
コンコンッ
「はい?」
承「俺だ、入るぞ」
ガチャッ
「…。…まだ良いって言ってないんだけど」
は口を尖らせた。
承「!!…ダメだったか?」
承太郎は驚いた。が普段と違う格好髪型をしていることに。それもなんとまぁ可愛いではないか。
旅に出る前何度かこういう格好をしているのを見たことはあったが、好きと自覚してからだとこうも違うものなのか。
「…何しにきたの」
は思ってもいないのに、ぶっきらぼうに聞いてしまう。
承「昼間のことを謝りにきた。手をあげようとしちまって、悪かったな」
「…」
承「話を聞いてくれるか?」
「なに」
承「前にイエローテンパラスが花京院に化けていることがあったろ。があんなに乱暴な口調になるのを聞いたことがなかったんで、また敵スタンドがに化けているんじゃあねぇかと思ったんだ。」
「…そう…でもなんの確信もないのに胸ぐら掴んでこようとするなんてひどいよ…怖かったよ…」
はしょぼくれてしまった。
承「そうだな、悪かった」
「それにアインガードにもひどい口聞いたでしょ」
承「いまいちアインガードの正体がよく分からなかったからな、がアインガードに乗っ取られ、操られているんじゃあねぇかと思ったんだ。だが話を聞いて違うと分かった。すまなかったな」
「…うん…いいよ、もうしないでね」
承「あぁ、本当に悪かった」
「でも私もごめんね」
承「ん?」
「承太郎、何回も話そうとしてくれたのに避けちゃって。ごめん」
承「別にいい。そうされても仕方ねぇことを俺はしちまったからな」
「…ごめん」
承「気にするな。ところで、そんな髪飾り持ってたか?」