第10章 パキスタン
「飛行機でのことは覚えてるけど…さっきどんな口調だった?私何か言ったの?すごく腹が立ってたことは覚えてるんだけど…」
承「とぼけるんじゃあねぇぜ!」
花「承太郎!」
ジョ「おい!!」
ポ「なにしてるんだ!」
承太郎はの胸ぐらを掴もうとした。
イエローテンパラスのことがあったため、に敵スタンドが化けているのではないかと思った。もしくはアインガードにが乗っ取られてしまっていると。
しかしアインガードがの前に立ちはだかり、承太郎の手から守った。
「……?…なに…?承太郎…怖いよ…」
の目からポロポロと涙がこぼれた。
花「何してるんだ!承太郎!敵も味方も区別がつかなくなったのか!」
ポ「大丈夫か?、気にすることねぇぜ」
ジョ「…」
するとアインガードが喋り出した。
ガード「私はあなたもお守りします。主が大切に思っているから。ですが、主に向かってきたのなら、私も容赦はしません。」
承「てめぇは何者だ?」
ガード「先ほどの主は普段隠れている主の中の激情が表に出たものです。普段主は怒りません。ですが仲間を、自分が大切に思うものを、馬鹿にされた時、踏み躙られた時、とてつもなく大きな怒りを感じています。主の優しさ故の怒りです。飛行機内では私だけにその怒りが留められていましたが、今回はあまりにも大きな怒りだったので、私だけには留まらず、主自身をも怒りが侵食してしまいました。主が守りたいだけではなく、怒りを感じている時、私の体には炎が付きます。そして普段の倍以上の力を発揮できるようになるのです。」
花「分かっただろ、承太郎、もうやめるんだ」
ポ「どんな理由があろうと女に手をだしちゃあいけねぇぜ」
ジョ「なるほどな。これで全て分かったわい。」
承「…」
ガード「私は何があってもあなたの味方です。何者からでも守ります。」
アインガードはに向かってそういうと消えていった。
「ありがとう、アインガード…」