第9章 インド
すると承太郎は初めから気づいていたが怖くて確認できずにいたことを花京院に聞いた。
承「…おい花京院、お前が抱えてるやつはか…何があった…」
花「今説明している暇はない、すぐにでもスピードワゴン財団へ…」
承「何があったと聞いているんだ!」
承太郎が今にも花京院に殴りかかりそうな時だった。
「…はぁ…はぁ…」
が息を荒くし始めた。
承、花、ポ、ジョ「「「「!?」」」」
「…承…太郎…?」
花京院は横抱きにしていたを下に下ろし、膝に抱えた。
承太郎は急いでのそばへ行き、顔を覗き込み、頬に手を添えた。
承「あぁ、そうだ…もう喋らなくていい…」
「承太郎の…声が聞こえて…目が覚めたの…」
は承太郎の顔を見てにっこり笑った。
承「そんな最期みてぇなことを今するもんじゃあねぇぜ……」
「ねぇ、承太郎…」
承「なんだ…」
「花京院のこと…責めないであげて…」
花「!?」
「花京院は…何も悪くないの…私っ…が…後ろにいたJガイルに…気づけなかった…だけなの…だから、だから…花京院も…ポルナレフも…アブドゥルさんも…」
承「あぁ、そうだな、誰も悪くないな、も悪くねぇぜ…」
承太郎はに続きを言わせなかった。あまりにも息が絶え絶えで、苦しそうだったから、もう見ていられなかったのだ。
「分かってくれて…良かった…ありがとう…」
そう言うとは意識を飛ばし、体から力が抜けた。
花「!!」
承「誰も悪くねぇ…悪りぃのは…ディオ。お前だ。あいつは絶対に俺がぶちのめす!」
はジョースターに引き渡され、スピードワゴン財団へと渡された。