第9章 インド
ガンッ!!
花京院がポルナレフの顔面に肘打ちをした。
ポ「ぐわっ!!」
花「それは仲直りの握手の代わりだ、ポルナレフ」
ポ「ああっ…サンキュー…花京院」
花「今度奴らが襲ってきたら、僕たち2人が倒す!」
花京院が目を潤ませながら言っていた。
は花京院の袖を引っ張り、私は?と言うように見ていた。
花「そんな顔をしないでくれ…僕はに死んでほしくないんだ…ゆっくり休んでいてくれ…分かってくれるね?」
はコクコクと頷くとそのまま意識を手放した。
花「ポルナレフ、彼女の傷口を圧迫してくれ。」
ポ「お、おう…なぁ花京院よ」
花「なんだ」
ポ「お前、の事どう思ってるんだ?」
花「どうって、共に旅をする大切な仲間だ」
ポ「それだけか?」
花「どういう意味だ」
ポ「のことを女として守りたいと思っているんじゃあないのか?」
花「を?女性として?」
ポ「あぁ。花京院がねぇって言うなら俺がをもらっちまうぜ?」
花「なにっ…」
ポ「はずば抜けて美人てわけじゃあないが、可愛らしくて、身なりもきちんとしていて、清潔感があって、愛嬌があって、素直で、優しくて、文句なしじゃあねぇか。こりゃ男はほっとかないよなぁ」
花「だめだっ!そんなのはだめだ…」
ポ「ほう、なんでだい」
花「分からないんだ…僕は友達もあまりいない上に、そういう経験もない、これが一体どんな感情なのか…」
ポ「が他の男に取られるのを見たくないんだろ?それじゃあ花京院、お前はを1人の女として好きってことだと思うぜ」
花「僕が…を好き…?」
ポ「を自分の命をかけても守りたいって、そう思うんだろ?」
花「あぁ。もし僕が死ぬことで彼女を助けてあげられるなら、僕は喜んで彼女の為に死ぬよ」
ポ「それはな、愛って言うんだぜ、花京院、覚えておきな」
花「愛…」
花(そうか…僕はのことを女性として好きなのか…)
承太郎に続き、花京院も自分の想いに気づいたのだった。