第9章 インド
2人がそちらに駆けつけた瞬間…
「アブドゥルさん!!」
花「!?」
なんとアブドゥルが水溜りに映るスタンドに背中を刺された。
さらに額に銃弾を受けた。
ポ「なにっ!?」
花「ああっ…」
「アブドゥルさん!!」
と花京院はアブドゥルに駆け寄った。
銃を持った男が1番の強敵はアブドゥルだと思っていたのでラッキーだったと言った。
「ア、アブドゥルさん…そんな…いや…」
花(怪我をしているだけに決まっている…軽い怪我さ…ほら、しゃべりだすぞ…今にきっと目を開ける…アブドゥルさん…そうでしょう?起きてくれるんでしょ?)
花「アブドゥルさん!起きてくれ!頼む!アブドゥルさん!」
その時だった。
ダダダダダダダダっ!
「うあっ…!」
ポ「!!」
花「なにぃっ!?」
も背中から血を流しゆっくり倒れた。
ポルナレフの妹を殺し、アブドゥルを刺したJガイルにも刺されたのだ。
花「!!アインガードはどうした!」
ポ「おい、花京院…あれは…」
ポルナレフに指さされた方を見ると、ハチの巣になり肢体を細切れに切断されたアインガードがいた。
花「そんな…嘘だ……嘘だと言ってくれ…頼む…」
しかし、とアブドゥルの目が開くことはなかった。
花「くっ…バカな…簡単すぎる…!あっけなさすぎる…!」
ポ「説教好きだからこうなるんだぜ、もお人好しだからそうなるんだ」
花「な…なんだとポルナレフ、アブドゥルさんももお前を心配して!」
ポ「誰が助けてくれと頼んだ!こういう奴らが足手まといになるから俺は1人でやるのがいいと言ったんだぜ!」
花「クッ…貴様…助けてもらってなんてやつだ…!ああっ…」
ポ「迷惑なんだよ…自分の周りで死なれるのは…!すげぇ迷惑だぜ…!この俺は!」
しかしそんなことを言うポルナレフの目からは涙が溢れて止まらなかった。