第2章 幼馴染
その日の帰り道はと承太郎はバッタリ下駄箱で会ったので一緒に帰っていた。
承「1人でやれてんのか。」
「うん、なんとかね。料理少しやっといて良かったよ。遊もわがまま言わずに私を困らせないようにしてくれてるから。」
承「そうか。これから迎えか。」
「うん。お迎え行って、ご飯食べてお風呂入って寝る。大変だけど、お母さんがいてくれてたことってこんなにありがたかったんだなぁって思えたから、まぁいい経験だよ。」
承「先帰っててもいいぞ。遊の迎えは俺が行ってやる。」
「え、いいの?」
承「あぁ。」
「じゃあお願いしようかな。承太郎もご飯うちで食べてく?」
承「いや、いい。」
承太郎も食べ盛りの男子高校生だ。普段が作る量などでは到底足りない。大変なのを知っているのに自分の分も作らせたくはなかったのだ。
「まぁホリィさんの作る料理の方が美味しいもんね」
は苦笑いしながら言った。
承「そうじゃあねぇ。」
「じゃあ食べてけばいいのに。遊も喜ぶよきっと。」
承「また次だな。」
そんなこんな話しているうちに分岐点に着いた。
「じゃあ私は先家に帰ってるね。ありがとう。」
承「あぁ。」
ー約30分後ー
ガチャッ
遊「ただいまー!」
「おかえり〜…!?そのまま帰ってきたの!?」
遊「うん!!」
遊は承太郎に肩車をしてもらって帰ってきたのだ。
「ごめんね、承太郎、重かったでしょう?おろしていいよ。ダメじゃあないの遊、自分で歩かなきゃ。」
承「別にどうってことはねぇ。そんなにひ弱じゃあないからな。」
遊「ごめんなさい。でも承太郎兄ちゃん背大きいからやって欲しかったんだもん…」
承「またやってやる。男ならそのくらいで半べそかくんじゃあないぜ。」
承太郎は遊のことを下に下ろしてから遊に目線を合わせ、頭の上にポンと手を置いた。
遊「うん!わかった!」
「ありがとう、承太郎助かった」
承「そのくらい、帰ってくるまではやってやる」
「え?本当に?これから毎日ってこと?」
承「あぁ。嫌か。」