第9章 インド
ポ「いいか!ここでハッキリさせておく!俺はもともとディオなんてどうでもいいのさ!香港で俺は復讐のために行動を共にすると断ったはずだぜ。ジョースターさんや承太郎だって承知のはずだぜ!俺は最初から1人さ、1人で戦っていたのさ」
ア「勝手な男だ。ディオに洗脳されたのを忘れたのか!ディオが全ての元凶だということを忘れたのか!」
ポ「てめぇに妹を殺された俺の気持ちが分かってたまるか!以前ディオに出会った時恐ろしくて逃げ出したそうだな。そんな腰抜けに俺の気持ちは分からねぇだろうからよ!」
ア「なんだと!」
ポ「俺に触るな!香港で運良く俺に勝ったってだけで俺に説教はやめな」
ア「貴様!」
ポ「ほぉプッツンくるかい、だがな、俺は今のてめぇ以上にもっと怒ってるってことを忘れるな!あんたはいつものように大人ぶってどんと構えとれやアブドゥル」
「ねぇもうやめてよポルナレフ…」
は瞳を潤ませながらポルナレフの腕を掴んで言った。
ポ「…」
「ポルナレフは1人なんかじゃあないよ…私たちだって、ポルナレフの妹の敵を討ちたいって思ってるよ…。だけどポルナレフも私たちの仲間だから、無事でいてほしいから、アブドゥルさんはそう言ってるんだよ?」
ポ「うーん…」
「それに…分かるよ、ポルナレフの気持ち…私もまだ決まったわけじゃあないけれど、多分私の家族ももうきっとディオに殺されてる。」
皆の言葉に驚いた。
は旅を続けていくうちに薄々思っていた。家族はもうすでにこの世にはいないと。何か根拠があるわけではない。だが家族の絆というのだろうか。なんとなく感じるものがあったのだ。
「だから分かるよ,ポルナレフの気持ち。でも、ディオを追っていれば、また機会はすぐ来るよ!だからそれまで待とう?私もポルナレフに1人で危険な目に合って欲しくないよ…」
は涙をこぼした。
ポ「…すまねぇな、。だが男にはどうしても行かなくちゃならねぇ時ってのがあるのさ。またあとでな」
ポルナレフはそう言っての手を自分の腕から外した。