第9章 インド
船の中でジョセフはインドでカルチャーショックを受けるのではないかと不安を吐露した。それに対しアブドゥルはとてもいい国だとわたしが保証すると言った。
そしてインドに着いた。
しかし…
ジョセフたちの周りにはあっという間に人だかりができ、勧誘やら物乞いなどで身動きが取れなくなってしまった。
ポ「牛のうんちを踏んづけちまった!」
ジョ「間に合っとるから…」
花「僕はもう財布を擦られてしまった…」
もすごい人だかりに困惑していた。
子供「チップくれよチップ!」
「あいにくあげられるほどのお金はもってないのよ…」
承「…」
ジョ「アブドゥル、これがインドか!?」
ア「これだから、いいんですよ、これが」
しばらくして皆やっと落ち着き、レストランに入ってチャーイを飲んだ。
席順は、丸テーブルを囲み、ジョセフ、承太郎、アブドゥル、ポルナレフ花京院、の順である。
は昨日のことがあったので、承太郎とは離れ、花京院とジョセフの隣を選んだ。
ジョ「あぁ…やっと落ち着いたわい」
ア「要は慣れですよ。慣れればこの国の懐の深さが分かります。」
承「なかなか気に入った、いいところだぜ」
ジョ「まじか!承太郎!マジに言ってんの!お前!」
その間花京院とは一緒に一つのメニューを見ていた。
花「はどれにするんだい?」
「これがいいかなぁ、でもこっちも美味しそうだなぁ…」
花「じゃあ僕がそのもう一つの方を頼むよ」
「ほんと??」
花「あぁ、半分こにしよう」
「ありがとう!!でも辛くないかな??」
そんな会話をする2人をポルナレフは横目でみた。
ポ「はぁ…驚くべきカルチャーショック、慣れれば好きになる…か。まあ人間は環境に慣れるって言うからな」
そう言うとポルナレフはトイレに行った。
ジョ「ポルナレフ、注文はどうするんじゃ」
ポ「任せる、俺の口に合うやつをな」
みんな少し困ったような顔をしていたが
花「まぁなんでもいいってことですよ。彼の口に合うってことは」
「ふふっ…あ、うっうん、ごめんなさい」
花「すみません」
花京院はつらつらと注文を始めた。